未経験からWeb系自社開発企業のエンジニアになった人は仕事についていけてるのか?
実際にどういった業務を任せてもらえるのか?
未経験からエンジニア転職した人のその後のリアルな声を知りたい。
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
未経験エンジニアの1日のスケジュール
どういった業務を任せてもらえるのか?
未経験でもついていけるのか?
実務経験を積んでどれくらいスキルはつくのか?
この記事では、スキルゼロ実務未経験からプログラミング歴7ヶ月でフルリモートのWeb系自社開発企業に転職した私が、エンジニアとして3ヶ月勤務してみてのリアルな感想を書いていきたいと思います。
エンジニア転職のノウハウに関してはネット上に溢れておりますが、未経験エンジニアの転職後のその後に関して、語られているものは少ないです。
積極的に発信していた未経験エンジニアが転職後にTwitterから消えていった…
未経験からWeb系自社開発企業は無理ゲーなどの情報が溢れていたり…
自分がかつて知りたかったエンジニア転職後の実態は結構闇でした。
今回私の実体験をもとに、Web系自社開発企業に転職した未経験エンジニアの転職後のリアルについて書いていきます。
私の経歴
私は新卒で入社したホテルを5年勤めた後、2019年8月に退職しました。
その後、2019年10月からプログラミングスクールのTECH::CAMPの短期転職コースを受講し、2020年6月から都内のフルリモートのWEB系自社開発企業でエンジニアとして勤務しています。
会社では主にPHPを用いて、バックエンド寄りのフルスタックエンジニアとして開発を行っています。
未経験からエンジニア転職を成功させた全行動はこちらの記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
未経験エンジニアの1日のスケジュール
10:00 勤務開始
- チャットを確認し、トラブルやタスクの依頼が入っていないか確認
- 緊急の作業がなければ、自分の開発業務をこなしていく
11:00-11:30 定例ミーティング
- 定例のweb会議が2週間に1回あります
- 進捗情報の報告、課題の共有などを行う
- チームメンバーと顔を合わせるのは2週間に1回のこの定例ミーティングのみ
11:30 作業再開
- 黙々と作業を行う
- チームメンバーとのコミュニケーションは全てチャットで行う。顔が見えない分、密な報連相を心掛けます
- 質問する際は、相手のコミュニケーションコストが最小になるように気を付けています
13:00-14:00 ランチ休憩
- 休憩時間は決まっておらず、勤務時間内の好きな時間に1時間取れます
14:00 午後の作業開始
- 黙々と作業
作業内容
- バグ修正
- 新規機能開発
- 顧客からのトラブルシューティング依頼など
19:00 勤務終了
- 残業は基本的に無いです(月5時間未満)
- フレックスタイム制のため、時間を調整することで退勤時間を早めたりもできます
- 退勤後はジムに行ったり、勉強したり、自分の時間を楽しみます
私の1日のスケジュールは基本的には毎日10:00〜19:00までの勤務体系で、間に休憩1時間を好きな時間に取ることができます。
フレックスタイム制のため、12:00〜15:00がコアタイムとなりその前後で8時間労働する感じになります。
勤務時間中はほぼ自分のペースで開発を行い、不明点や確認事項などは全てチャット上で会話を行います。
基本的に1タスクに対して1人で開発を行うため、開発チームの方とコミュニケーションを取ることはかなり少ないです。
毎日黙々と自分のタスクをこなしていくという感じです。
どういった業務を任せてもらえるのか
保守改修作業から新規機能の実装まで、幅広く業務に携わることができます。
私の会社ではエンジニアが不足しているため、未経験の私でもどんどん仕事が振られます。
基本的にやりたいタスクがあればやることが出来ますし、バリバリコードが書ける環境だと思います。
未経験でもフルリモート自社開発企業についていけるのか
ここからが本題ですが、私の場合はついていけていません。
…ついていけない事もないとは思いますが、フルリモート自社開発企業だと厳しいと感じます。
なぜかというと、理由は2点あります。
- 気軽に質問が出来ない
- 先輩エンジニアとのスキルレベルの差があり過ぎる
順番に解説していきます。
1. 気軽に質問が出来ない
フルリモートのため、不明点がある際にチャットでの質問は要点をまとめて簡潔に質問する必要があり、会話と違い気軽に質問をすることができません。
先輩エンジニアも忙しくしていることも多く、オフラインと違い口頭で「ここはこうですかー?」といったように気軽に質問することは難しいです。
私の会社ではエンジニアは全部で7人おり、未経験のエンジニアは私より4ヶ月早く入社した先輩エンジニアが1人いるのみで、それ以外のエンジニアは全てある程度エンジニア歴のあるスキル上でも格上の経験者です。
基本的には未経験でも、研修制度や先輩エンジニアのフォローはなく、不明点が出た際にはほぼ自己解決することが求められます。
私の職場ではエンジニアが不足しており、取りかからなければいけないタスクが山積みです。
振られるタスクも私には難しいと感じるタスクもありどうしても自己解決が難しいものがあります。
その際にフルリモートだと難しいと感じる場面があります。
2. 先輩エンジニアとのスキルレベルの差があり過ぎる
簡潔に言うと会話が噛み合わないです。
チャットで先輩エンジニアに質問しても、回答いただいた内容がそもそも未経験エンジニアには不明な用語や難解な説明があり、回答を理解するためにその不明な用語や説明を調べるという手間が発生してしまいます。
私の会社自体おそらく未経験のエンジニアを育成したり採用した経験もほぼないため、未経験エンジニアに目線を下げて対応するとい経験自体がないのだと思います。
そのため、先輩エンジニアに質問をしても回答のレベルが違いすぎて、そもそも会話が理解できないという状況になるため、その分仕事のスピードも遅くなってしまいます。
元々プログラミングスクールではRubyを学習していたのですが、会社では主にPHPを使っているという点でも苦労している点だと思います。
これらの理由により、入社3ヶ月の現段階の自己評価としては、仕事についていけていないと感じています。
未経験入社は自己解決能力がかなり求められる
未経験エンジニアに対してのフォロー体制が確立していない高い自走能力が求められる企業の場合、特に私のようなフルリモートワーク環境では問題解決時間に時間を要し、最初に内は自身のスキルアップの速度が遅くなってしまうのではないかと思います。
日々の業務は、ググって自己解決することがほとんどです。
先輩エンジニアにすぐに聞けたり、技術を盗むということが、出来にくい環境であるため、成長速度は遅いのではないかと思います。
実務経験を積むことで確実にスキルは着きますが、フルリモート環境だと成長速度が落ちてしまう可能性もあるということは念頭においた方が良いかもしれません。
厳しい環境の中でも確実に高いレベルに成長できる
未経験エンジニアでも関係なく、毎日高負荷のタスクが降り掛かって来ます。
振られたタスクに対して実装方法が全然分からないという時もあります。何から手をつければ良いのか分からない時もあります。
筋トレでいうと毎日が筋肉痛でオーバーワーク状態です。
精神的にもかなりしんどいと感じるため、世間一般的に言われている「未経験エンジニアは自社開発企業についていけない」というのも本当に納得できます。
正直辞めたいと思う時もありますし、自分の力不足に挫折しそうになる時もあります。
このような厳しい環境のなかでも、どうしたら目の前のタスクを乗り越えることができるか、どのように実装したら良いのか思考する力はかなり付きました。
その点でエンジニアとしての自走力・自己解決能力はかなり向上していると感じますし、高いレベルのなかで確実にスキルは付いてきているとも感じます。
振られるタスクに関しても、かなり高度なタスクも未経験のうちから携わることができるという点では、エンジニアとして恵まれている環境であることは間違いないです。
最初はしんどいですが日々の勉強を怠らず、この環境に自分のスキルが追いついてくれば慣れてると思います。
厳しい環境である分、難しいタスクを実装できた時の満足感・幸福感はマジで最高です。だから、辞められないのかなとも思います。
実務経験3ヶ月でどれくらいスキルはつくのか
実務経験3ヶ月で習得したスキル
- sshを使ってリモートサーバーへの接続方法が理解できた
- dockerの基本的な使い方に関して理解できた
- Linuxと基本的なコマンド操作の知識がついた
- 自社プロダクトのコードが大体読めて理解できるようになった
- 簡単なSQL文を書きデータ操作することが出来るようになった
- デバックのやり方が分かった
まだまだ勉強不足ではあるのですが、自社サービスを通じて実際のサービス運用を間近で見ることができるので、どのようにコードが書かれているのか、サーバー側の知識などは独学では学ぶことが出来なかった部分なので勉強になっています。
新規機能の実装などゼロからコードを書くということにおいてはまだまだ難しいと感じるので、メインであるPHPの言語をもう少し理解する必要があると感じています。
以上が未経験からフルリモート自社開発企業に入社して3ヶ月経ってみての感想です。
少しでも未経験からエンジニアに転職を目指している方に、入社後のイメージとして参考になれば幸いです。
未経験からの転職などで悩まれている方の質問などにも答えていますので、Twitterなどからお気軽にご連絡ください。
その他、私のエンジニア転職活動に関しては以下の記事にもまとめているので是非ご覧ください。